改造人間

昔むかし

バックパッカー貧乏旅行してた頃

トルコからインドに陸路で行く途中 なんか左目の調子がおかしくなったんだ

段々と視野が狭くなっていくんだ

その頃は日本を離れて2年も超えていたし 疲れているんだといつもより多く寝てみたり少し旅歩を遅くしてみたりしたんだがどんどんと視野は狭くなりパキスタンに着いた頃は左目は殆ど前しか見えてなかったんだ

流石にこれはおかしいなと思い首都イスラマバードにある高そうな病院に行ったんだわ

そこでなんや聞いたこともない英語の病名をもらったんだ

急いで訳すとなんと網膜剥離でした

特に目になんかぶつけた訳もなく なんもしてないのになんで?

とは言えこのままではヤバいとなって 帰国するかここで手術するか選択を迫られたんだ

気温45度をこえるピンディーの安宿で出した答えは現地手術だった

こういう形での帰り方がピンとこなかったのと そんな大変な手術じゃない事

担当した主治医を信用できた事 日本より安価な事 理由は様々だ

とにかく2日間は入院なんでバックパック担いで病院に行きました

一応 病院は選んで行ったので院内も綺麗近代的コンクリートだ

間も無く手術となるのだが手術の流れを聞いてもよく判らないのでドキドキだ

まずベットに縛られて3~4人の人達がベットの周りを取り囲みなんやかやと準備をしている

皆 白い服の下から褐色の肌が透けて見え ウルドゥー語とか話してるんだよ

僕はベットに縛られながら全身麻酔をうたれる時 戦慄が走ったよ 

オイラここで改造されて起きたらパキスタン人になってるんちゃうかなぁ

翌日起きたら目から火が出るほど痛かったな

その後3週間くらい暑い暑い安宿で死んだように毎日寝ていた思い出しかないな

 

2ヶ月くらいたった時インドのデリーあたりで左目から結構なサイズの四角いスポンジが出てきました

その頃はもう痛くはなかったが非常に不安になりました

いままでの人生 2度ほど死目をみたが これその1回ですね

 

 

コメントを残す

前の記事

コーヒーが好き

次の記事

ボランティアです